キャラクターもの、なぜダメか【オーダーメイドも】
ダイヤモンドアート専門店
KIC-himawari吉野店のりんですి
今回はまじめなお話…。
KIC-himawariでは、これまでアニメやアーティストなど、
どのような画像でのオーダーメイドのご依頼もお受けして参りました。
しかし、今後そのような画像でのご依頼は、
お断りさせていただきたく存じます。
ダイヤモンドアート業界では
当たり前のように販売されているキャラクター商品ですが、
はっきり言いましてほぼすべてが、版権元や著作者の許可を得ていない、
グレーなどではない完全なるアウトの著作権法違反商品です。
どうしてそれはいけないことなのか??
みなさんは、自分で稼いだお金を、
知らない間に他人に好きなように使われていたらどう思いますか?
お腹を痛めて産んだ我が子が誘拐されたらどう思いますか?
著作権を侵害するとは、つまりそういうことなのです。
また芸能人などの場合は肖像権侵害になります。
誰しも、自分の写真を勝手に使われていたら嫌だと思います。
テレビ露出している芸能人にも、人権はあるのです。
著作物には商品化権というものもあり、
キャラクターの商品を作って売り出す権利は、
キャラクターの著作権を持つ人や企業にしかありません。
なのに、それを勝手に商品化するということが、
ダイヤモンドアート業界では横行してしまっています。
もちろん印税などが著作者に入ることはまったくありません。
泥棒と同じです。
この業界に入るまで、さまざまな企業を見てきましたが、
こんなに著作物を粗雑に扱う業界は日本で見たことがなく、
本当に残念な気持ちでした。
芸術に携わる人間として、もっともあってはならないことです。
当店の場合、運営スタッフたちの知識不足により
そういった商品が取り扱われてきました。
ですが今後、そのような商品は無くす予定です。
(オーダーメイドにつきましても、オーダーをお客様がお店に依頼された時点で売買契約が成立しているため、
「お客様が個人的に楽しまれる」範囲ではなくなりますので、著作権法違反となります。
他のさまざまな業界でも、もうずっと昔からそういった依頼は断られるのが普通です)
キャラクターが本当に好きだから、その作者様のためにも、
著作権侵害商品は買わないという方が今の時代は圧倒的に多いと思います。
私もいち消費者として、キャラクターファンとして許せません。
罪がどうとか以前に、人としての、
著作者様への思いやりの問題でもあるのです。
お客様が罪に問われたとしても、当店は責任を取れないでしょうし、
当店が罪に問われた場合、もうダイヤモンドアートを提供することもできません。
当店では子育て中のパートさん方もおられますし、
その方々が著作権法違反を幇助したと判断されたら、本当に誰が責任を取るのでしょう。
キャラクターものが売れるのは当たり前です。だって素晴らしいから。
著作者の努力の結晶なのだから。
努力もせずに、他人のふんどしで相撲をとって
仕事した気になっていてはいけないのです。
私の一存ですぐにそういった商品を無くせないほどに闇は深いですが、
ダイヤモンドアートを本当の意味で盛り上げていくためにも、
後ろ暗い部分を無くし、きちんと日の当たる場所で堂々と販売できるような、
そんなお店を目指していきたいと切に願っております。
その前途で、私がもし逮捕されたとしても、仕方のないことと覚悟しております。
「ダイヤモンドアートをやってみたいけど、著作権問題が気になって断念した」
という声もネット上で多々見受けられました。
それは業界として、本当に残念で悲しいことです。
そういう方はキャラクターが目当てではなく、
純粋にダイヤモンドアートに興味のある方なのですから。
現在は新規商品の開発にも着手し、
安心して楽しんでいただけるアートを増やすべく邁進しております。
人気のキャラクターやアーティストが題材でなくても、
ダイヤモンドアートは非常に美しく、楽しいのです。
一番はお客様のために。ダイヤモンドアートを楽しむすべての人のために。
そして、ダイヤモンドアート業界の未来のために。
尽力して参りますので、何卒ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
りんでしたి